Utricularia sandersonii
南アフリカ原産の食虫植物で、高山地帯の湿地の岩壁に根を張り付かせて自生します。花姿がウサギのように見えるのでウサギゴケの通称があります。
細かい葉っぱ(葉状器官)が、地際で茂っている姿はコケっぽく見えますが、コケの仲間ではありません。開花時でも草丈は3cm~4cmとごく小さいですが、地下茎(茎状器官)が横に這って広がります。
花は幅5mm~1cmほどで、一本の花茎に1輪~6輪咲きます。花びらは上下(上唇・下唇)に大きく開きます。 上唇はV字型、下唇は裾の広がった扇型になります。花の後ろ側から距と呼ばれる長いしっぽのようなものを出します。花色は淡い藤色で、下唇の基部には黄色い斑点が入ります。
地下茎の所々に丸い小さな捕虫袋を付けます。袋には感覚毛と呼ばれる器官があり、ミジンコなど微小なムシが触れると袋のふたが開いて、ムシを吸い込みます。捕らえられたムシは消化酵素や微生物の働きで消化されます。
名前の由来
属名のウトリクラリアは「小さな革袋」の意味で、捕虫袋にちなみます。種小名のサンダーソニーは人名由来です。